Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

サポート終了「IIS 6.0」の脆弱性を狙う攻撃を観測 - ただちに対策を

警察庁は、「Windows Server 2003 R2」に含まれる「IIS 6.0」の脆弱性を狙う攻撃を観測したとして注意を呼びかけた。攻撃を受けた場合、深刻な被害を受けるおそれがある。

同庁によれば、観測システムにおいて、「IIS 6.0」の脆弱性「CVE-2017-7269」を対象とした攻撃とみられるアクセスを、4月30日と5月17日に観測したもの。

20170526_np_001.jpg
攻撃活動の検知動向(グラフ:警察庁)

問題の脆弱性は、「WebDAV」の機能が有効となっている「IIS 6.0」において、細工した「PROPFINDリクエスト」を受信すると、サーバ上で任意のコードを実行されるおそれがある。脆弱性の攻撃ツールもすでに公開済みだ。

3月に華南理工大学の研究者2人が公表。その際に少なくとも2016年の7月か8月ごろより同脆弱性を突く攻撃コードが出回っていたと指摘している。また同脆弱性に関し、ソフトバンク・テクノロジーやトレンドマイクロなども注意喚起を行っていた。

(Security NEXT - 2017/05/26 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

「SonicWall Email Security」に複数脆弱性 - アップデートが公開
「Oracle Fusion Middleware」の脆弱性悪用に注意喚起 - 米当局
「Grafana」にクリティカル脆弱性 - なりすましや権限昇格のおそれ
DB管理ツール「pgAdmin4」に複数脆弱性 - 重要度「クリティカル」も
「Apache Causeway」に深刻な脆弱性 - アップデートで修正
ファイル転送サーバ「SolarWinds Serv-U」に脆弱性 - 「クリティカル」も複数
SonicWall製ファイアウォールにDoS脆弱性 - SSL VPN有効時に影響
エプソン製プロジェクターに脆弱性 - 310機種に影響
「FortiOS」に3件の脆弱性 - アップデートで修正
米当局、「Chromium」ゼロデイ脆弱性に注意喚起 - 派生ブラウザも警戒を