MSのマルウェア対策エンジンに深刻な脆弱性 - 急遽修正を実施
Microsoftは、同社のマルウェア対策エンジンに深刻な脆弱性が存在するとして、急遽アップデートを実施し、脆弱性を修正した。

Microsoftによるアドバイザリ
「Microsoft Malware Protection Engine」に「型の取り違え」の脆弱性「CVE-2017-0290」が含まれることがあらたに判明したもの。Googleの研究者が発見、報告した。
脆弱性の深刻度は、4段階中もっとも高い「深刻」。脆弱性を悪用するよう細工されたファイルをスキャンすると、リモートでコードを実行され、端末の制御を奪われるおそれがある。
同社の「Forefront」「Endpoint Protection」「Intune」などエンタープライズ向け製品のほか、「Windows Defender」「Security Essentials」などに影響がある。同社は今回の問題を受けて同エンジンのスキャン方法を修正するアップデートを実施し、脆弱性へ対応した。
悪用可能性指標については、3段階中2番目にあたる「2」にレーティングしており、悪用される可能性は低いとしている。アップデートに関しては、リリースから48時間以内に自動で適用されるため、管理者や利用者は特に操作を必要としないとしている。
(Security NEXT - 2017/05/09 )
ツイート
PR
関連記事
JSライブラリ「React」に深刻なRCE脆弱性 - 早急に対応を
ウェブアプリフレームワーク「Django」に複数脆弱性 - アップデートが公開
「Next.js」にセキュリティアップデート - 「React」脆弱性が影響
米セキュリティ機関、「ScadaBR」既知脆弱性の悪用に警告
「Array AG」にCVE未採番の脆弱性 - 8月に国内で悪用被害
「Android Framework」のゼロデイ脆弱性に注意喚起 - 米当局
「Unbound」のDNSキャッシュ汚染脆弱性 - 追加対策版が公開
「Android」に月例パッチ、脆弱性107件に対応 - 2件ですでに悪用も
「Chrome 143」を公開 - 重要度「高」4件含む脆弱性13件に対応
マルウェア対策製品「Avast Antivirus」に権限昇格の脆弱性
