2016年のクレカ不正被害は140.9億円、前年比21億円増 - 番号盗用被害が6割
2016年第4四半期におけるクレジットカードの不正使用被害額は、前期から横ばいの34億1000万円だった。番号の盗用が60.7%を占める。
日本クレジット協会が国際ブランドカードを発行している会社を中心に、銀行系カード会社、流通系クレジット会社、信販会社、中小小売商団体などにおける被害状況について調査、取りまとめたもの。回答社数は45社。
2016年第4四半期におけるクレジットカードの不正利用被害額は34億1000万円で、前四半期と同水準だった。2015年の前半は20億円台後半だったが、2015年第4四半期以降は35億円前後の高い水準で推移している。
通年で見ると、2016年の被害額は140億9000万円。2014年は113億9000万円、2015年は120億円と増加傾向が続いている。
同四半期の不正使用被害額の内訳は、番号の盗用被害が20億7000万円で全体の60.7%を占めたが、割合は前期から2.9ポイント後退。一方、偽造カードによる被害は7億8000万円で22.9%だった。
また、番号盗用被害における国内外の内訳を見ると、国内が62.8%で国外が37.2%。前期より国外が2.2ポイント増加した。
(Security NEXT - 2017/03/31 )
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