Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「Office利用できなくなる」とだますフィッシング - フィ対協が今月2度目の注意喚起

マイクロソフトのセキュリティチームを装ってOfficeのプロダクトキーが不正にコピーされていると利用者をだまし、偽サイトに誘導するフィッシング攻撃が再び発生している。フィッシング対策協議会が今月2度目の注意喚起を行った。

20170331_ap_001.jpg
誘導に利用されたフィッシングメールの文面(画像:フィ対協)

問題のフィッシング攻撃は、「プロダクトキーが不正にコピーされている」として、検証作業を行わないとキーの権利を失うなどと利用者の不安を煽り、偽サイトへ誘導するもの。

誘導先のフィッシングサイトでは、アカウント情報を入力してサインインするよう促し、遷移したページで個人情報やクレジットカード番号、セキュリティコードなどの入力を求める。

同様の手口は1月に確認されて以来、断続的に確認されており、これまでも4回ほど同協議会では注意喚起を行っている。今回の攻撃では、偽サイトのURL2件があらたに確認されており、3月31日の時点でフィッシングサイトが稼働していた。

同協議会では、フィッシングサイトのテイクダウンに向けてJPCERTコーディネーションセンターへ調査を依頼。今後も類似の攻撃が発生する可能性があるとして、引き続き警戒するよう呼びかけている。

(Security NEXT - 2017/03/31 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

6月のフィッシング、URL件数が過去最多を更新
「CrowdStrike」装う「フィッシング」や「偽修復ツール」に警戒を
先週注目された記事(2024年7月14日〜2024年7月20日)
Windows端末の障害問題に便乗するサイバー攻撃が発生中
ドメインやホスティングが停止すると不安煽るフィッシングに警戒を
「フィッシングサイト撲滅チャレンジカップ」を開催 - JC3
「りそな銀行」かたるフィッシング攻撃の報告が増加
先週注目された記事(2024年6月23日〜2024年6月29日)
取引先や従業員に関する一部情報の流出を確認 - KADOKAWA
セミナー事務局のメルアカからスパム送信、原因を調査 - 広島県