Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

標的型攻撃メールが約6分の1に - 正規証明書でコード署名されていたケースも

さらに正規の認証局より発行された証明書を用いてコード署名されたマルウェアを確認したという。攻撃者が何らかの方法で証明書を取得し、悪用したものと見られている。

標的型攻撃メールの送信元を見ると、米国が42%で最多。前回最多だった「韓国」は、6ポイント増となったものの32%で米国には及ばなかった。さらに日本が5%で続く。

20170126_jc_001.jpg
接続先の割合(グラフ:IPA)

不正接続先を見ると、香港が48%と半数近くに上った。前回89%と大半を占めた米国は24%まで縮小。「韓国(16%)」が次いで多かった。

大半が添付ファイルによる攻撃で、ファイルの種類を見ると実行ファイルが82%。制御文字「RLO(Right-to-Left Override)」を用いてファイル名を偽装した実行ファイルも5%あった。「ショートカットファイル」が9%、「Officeファイル」が5%で続く。

「PowerShell」のスクリプトを埋め込んだショートカットファイルを圧縮ファイルで送りつける手口が確認されているほか、1通のメールに2件のマルウェアが添付されたケースもあったという。

(Security NEXT - 2017/01/26 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

2024年1Q、フィッシングサイトが増加 - サイト改ざんやスキャン行為は減少
J-CSIP、2023年4Qは脅威情報15件を共有 - 巧妙なフィッシングの報告も
先週の注目記事(2024年2月25日〜2024年3月2日)
「セキュリティ10大脅威2024」 - 個人の脅威は順位表示を廃止
インシデント件数が約1割増 - 「スキャン」報告が倍増
J-CSIP、24件の脅威情報を共有 - 標的型攻撃は5件
3Qのインシデント、前期四半期比25%減 - 「サイト改ざん」が大幅減少
電話を併用するBECに警戒を - 発信者番号を偽装、役員の声も模倣
2Qのインシデント件数、前四半期比6%減 - 「スキャン」半減
J-CSIP、脅威情報22件を共有 - 海外関連会社への攻撃報告も