Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

10件の脆弱性を解消した「ntp 4.2.8p9」が公開

NTP Projectは、時刻の同期などに利用する「ntpd」のアップデート「ntp 4.2.8p9」を公開した。重要度「高」を含む複数の脆弱性を解消している。

20161122_nt_001.jpg
脆弱性含め38件の修正を行ったト「ntp 4.2.8p9」

今回のアップデートでは、10件の脆弱性を解消したほか、セキュリティに関係がないバグなど28件を修正した。

これら修正においてもっとも重要度が高い脆弱性は、「高(High)」にレーティングされている「CVE-2016-9312」。細工されたサイズの大きいUDPパケットを受信すると、サービス拒否へ陥る可能性があるという。Windowsのみ影響を受けるとしている。

同脆弱性以外は、いずれも重要度「中(MEDIUM)」以下の脆弱性。トラップサービスを有効化している場合に細工したパケットを受信するとクラッシュするNullポインタ参照の脆弱性「CVE-2016-9311」へ対応。

そのほか、リソースを消費する「CVE-2016-9310」「CVE-2016-7427」「CVE-2016-7428」や、入力値の検証に関する脆弱性「CVE-2016-7431」「CVE-2016-7434」などを修正した。

開発チームやセキュリティ機関ではアップデートするよう注意を呼びかけている。今回修正した脆弱性は以下のとおり。

CVE-2016-7426
CVE-2016-7427
CVE-2016-7428
CVE-2016-7429
CVE-2016-7431
CVE-2016-7433
CVE-2016-7434
CVE-2016-9310
CVE-2016-9311
CVE-2016-9312

(Security NEXT - 2016/11/22 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

Salesforceのローコード開発ツールに脆弱性 - 設定リスクの指摘も
構成管理ツール「Salt」に複数脆弱性 - 「クリティカル」も
「Kibana」に深刻な脆弱性 - 「Chromium」の既知脆弱性に起因
「IBM i」のFAX機能に権限昇格の脆弱性 - 修正パッチを提供
「GitHub Enterprise Server」に脆弱性 - アップデートを公開
米CISA、「AMI MegaRAC SPx」や「FortiOS」の既知脆弱性悪用を警告
「Firefox 140」がリリース - 脆弱性13件を解消
「FortiOS」などFortinet複数製品に脆弱性 - アップデートを
「Cisco ISE」に深刻な脆弱性、root権限奪取も - 修正版を公開
「NetScaler ADC/Gateway」にゼロデイ脆弱性 - 早急に更新を