Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

メールセキュリティ製品「Cisco ESA」に深刻な脆弱性 - テスト用インターフェースが残存

Cisco Systemsのメールセキュリティ製品「Cisco Email Security Appliance(ESA)」にリモートよりルート権限を奪われるおそれがある深刻な脆弱性が含まれていることがわかった。

20160929_cs_001.jpg
脆弱性の重要度は「クリティカル」(画像:Cisco Systems)

同製品に搭載しているOS「Cisco IronPort AsyncOS」において、リモートより認証なしに機器の制御を奪取することが可能となる脆弱性「CVE-2016-6406」が判明したもの。同社では脆弱性の重要度を4段階中もっとも高い「クリティカル」にレーティングしている。

一部バージョンに製造段階で必要となるテストやデバッグ用に用意されたインタフェースが存在していることが判明したもので、同インタフェースを攻撃することで、ルート権限を取得できるという。

同社では、回避策として対象機器をコマンドラインからリブートすることによりテスト用インタフェースを使用不能にできると説明。また脆弱性を修正した「同9.1.2-041」「同9.7.2-065」をリリースした。「同10.0.0系」に関してはパッチの準備を進めている。

(Security NEXT - 2016/09/29 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

Salesforceのローコード開発ツールに脆弱性 - 設定リスクの指摘も
構成管理ツール「Salt」に複数脆弱性 - 「クリティカル」も
「Kibana」に深刻な脆弱性 - 「Chromium」の既知脆弱性に起因
「IBM i」のFAX機能に権限昇格の脆弱性 - 修正パッチを提供
「GitHub Enterprise Server」に脆弱性 - アップデートを公開
米CISA、「AMI MegaRAC SPx」や「FortiOS」の既知脆弱性悪用を警告
「Firefox 140」がリリース - 脆弱性13件を解消
「FortiOS」などFortinet複数製品に脆弱性 - アップデートを
「Cisco ISE」に深刻な脆弱性、root権限奪取も - 修正版を公開
「NetScaler ADC/Gateway」にゼロデイ脆弱性 - 早急に更新を