ブラウザのアンケート調査に見せかけたフィッシング詐欺
一見、利用中のブラウザが表示した正規のアンケートに見せかけ、クレジットカード情報などをだまし取るフィッシング攻撃が発生している。
問題のフィッシング攻撃では、ウェブブラウジング中に、「Chromeユーザーの皆様」などとポップアップを表示。ブラウザのロゴなどを表示することでブラウザが表示したように装い、「Chrome:ユーザー調査」なる偽のアンケートサイトへ誘導するもの。
アンケートへ回答すると動画配信サービスを無料で利用できるなどと騙し、実在しない動画サービスに見せかけた誘導先でサインアップなどと称して、メールアドレスや氏名のほか、クレジットカード情報をだまし取っていた。
今回の攻撃について調査を行ったトレンドマイクロによれば、アンケート詐欺サイトをホストしている約2万件のドメインを調査したところ、8月8日から28日までの3週間で2万7000件のアクセスがあったが、約半数にあたる1万3000件が国内からアクセスだったという。
ターゲットとするブラウザも「Chrome」に限らず、使用しているブラウザに応じて変化。AndroidやiOSなどモバイル端末も標的としていた。詐欺サイトへの誘導方法について、詳細を調べているが、不正広告が原因と見られるとしている。
目新しい攻撃ではなく、類似した攻撃は以前から発生。クレジットカード情報の詐取だけでなく、ランサムウェアやバンキングトロジャンといったマルウェアへ感染させるケースもあるとして、注意を呼びかけている。
(Security NEXT - 2016/08/30 )
ツイート
関連リンク
PR
関連記事
6月はフィッシング報告が減少、証券関連影響 - URLは増加
2Qの個人「サポート詐欺」相談は912件 - 検挙後に減少
草津市指定管理者の運営2サイトが改ざん被害 - 偽警告を表示
インシデントが前四半期比37.3%増 - サイト改ざんが約2.4倍
一部利用者でメールアドレスが変更される被害 - So-net
学生や教職員のアカウント情報が暗号化被害 - 東海大
婚活イベント情報サイトから情報流出 - フィッシング調査から判明
【特別企画】使える「脅威インテリジェンス」とは - 単なる情報ソースで終わらせないために
RSSフィードが改ざん、外部サイトのリンク混入 - リョーサン菱洋HD
フィッシング報告、過去最多の水準続く - 4分の1が証券関係