2015年の国内セキュリティ市場、前年比5.5%増 - 2020年まで堅調に推移
2015年は、「セキュリティ製品市場」「セキュリティサービス市場」いずれも前年比5.5%増と堅調に推移したことが、IDC Japanのまとめによりわかった。2020年までの平均成長率も5%前後と予想されている。
同社が、2015年における国内セキュリティ市場の実績と2020年までの成長予測をまとめたもの。同社では、「セキュリティソフトウェア市場」と「セキュリティアプライアンス市場」をあわせた「セキュリティ製品市場」と、「セキュリティサービス市場」で分類、調査を行っている。
「セキュリティソフトウェア市場」における2015年の実績は2246億円。2016年は4.3%の成長を見込んでいる。同社では、ラグビーワールドカップや東京オリンピック・パラリンピック、関連法改正などにより需要が拡大するとし、2015年から2020年にかけての年間平均成長率を4.8%、2020年の市場規模予想を2838億円とした。
一方の「セキュリティアプライアンス市場」を見ると、2015年実績は454億円。UTMの需要拡大は見込めるものの、ファイアウォールやVPNが伸び悩み、2016年は2.4%増と成長率が下がる見込み。2017年以降は、ソフトウェア市場同様に需要が伸びると見ており、2020年までの年間平均成長率を4.5%、2020年には566億円へ達すると予想している。
コンサルティングやシステム構築、運用管理、教育、トレーニングサービスなどで構成される「セキュリティサービス市場」の2015年実績は、前年比5.5%増となる6811億円となった。2016年の成長率を4.3%と予測する。
クラウド型セキュリティゲートウェイの需要増加を受けて、導入、構築、運用といったサービスへの需要もあわせて拡大すると分析。2020年までの年間平均成長率を5.2%とし、市場規模は2020年に8757億円へと成長する見込みだという。
(Security NEXT - 2016/06/16 )
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