国内上位50サイト、平均24件のスクリプトを実行 - 1Mバイト以上をダウンロード
日本国内からの閲覧数が多い上位50サイトでは、平均約24件のスクリプトを実行していることがわかった。平均コードサイズは1Mバイト以上にのぼるという。
5月5日時点において、Alexaにおける日本の上位50サイトの状況を、米Menlo Securityが調査したもの。上位50サイトで使用されているJavaScriptは23.8件だった。
上位50サイトのうち、3割以上のサイトで30を超えるスクリプトを実行。これらサイトからダウンロードされ、パソコン上で実行されるコードサイズは、平均1Mバイトを超えていたという。今回の調査でスクリプトに脅威などは含まれていなかった。
また同社は、サーバで動作するソフトウェアのバージョンについても調査を実施。閲覧数が多い上位50サイトのうち15サイトのサーバが、脆弱性が報告されているソフトウェアのバージョンを利用しているとの調査をまとめている。
15サイトにおいて利用されているソフトウェア17件について、脆弱性が報告されているバージョンを利用していると同社は指摘。これらの半数はプロバイダーのポータルサイトやブログだった。
具体的に利用されていたバージョンを見ると、「IIS 8.5」が6サイト、「php 5.2.3」「Apache 2.2.22」が各3サイト、「Apache 2.2.15」が2サイト、「IIS 7.5」「Apache 1.3.42」「同2.2.3」がそれぞれ1サイトで利用されていた。
ただし、調査はあくまでも外部より確認できたバージョン情報をもとにまとめたものだという。同社の指摘には、サポート中のバージョンが含まれており、パッチが適用されていたり、ウェブアプリケーションファイアウォール(WAF)やバーチャルパッチなどの対策が講じられている可能性もあり、実際に脆弱であるかは不明。
(Security NEXT - 2016/07/06 )
ツイート
関連リンク
PR
関連記事
ゼロデイ攻撃は8カ月以上前 - 「Active! mail」脆弱性の影響拡大に懸念
「Erlang/OTP」脆弱性、一部Cisco製品で影響が判明
「ActiveMQ NMS OpenWire Client」にRCE脆弱性 - 修正版が公開
「GitHub Enterprise Server」に複数脆弱性 - アップデートで修正
NVIDIA製GPUドライバに複数の脆弱性 - 権限昇格やDoSのおそれ
トレンドの法人向け複数製品に脆弱性 - アップデートで修正
「Erlang/OTP」に深刻なRCE脆弱性 - 概念実証コードも公開済み
「GitLab」に5件の脆弱性 - 最新パッチで修正
「SonicOS」にリモートよりDoS攻撃を受けるおそれ - 修正版を公開
NVIDIAのAI開発フレームワーク「NeMo」に3件の脆弱性