2016年のセキュリティ投資、3割弱が前年度上回る - 業種や規模で対策状況が二極化
2016年度における情報セキュリティ関連への投資見込み額が、前年度より上回るとする企業が27%にのぼることがわかった。3割超の企業は、セキュリティ投資を行う項目を具体的に計画していないという。

前年度から見たセキュリティ関連投資の増減率(グラフ:IDC Japan)
2016年1月にIDC Japanが国内企業を対象に情報セキュリティ対策の実態調査を実施し、明らかになったもの。688社が回答した。
2015年度における情報セキュリティ投資について、2014年度より「増加する」と回答した企業は27.2%。「減少する」と答えた企業の10.5%を上回る。
また2016年度の投資見込みでは、27%が2015年度より「増加する」としており、「減少する」と回答した企業は10.5%にとどまった。
一方、6割超は前年度と「変わらない」と回答。2016年の投資を増やす企業では、脆弱性管理とマルウェア対策を重点項目としている企業が多い。3割超の企業は、セキュリティ投資を行う項目を具体的に計画しておらず、IDC Japanでは、既存のセキュリティ対策への投資を継続すると分析している。
(Security NEXT - 2016/04/15 )
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