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IBM、インフラ管理のHashiCorpを64億ドルで買収

米IBMは現地時間4月24日、セキュリティやインフラのライフサイクル管理ツールなどを提供するHashiCorpを64億米ドルで買収すると発表した。

HashiCorpは、「パスワード」や「トークン」「APIキー」などの機密情報を管理する「Vault」や、「Infrastructure as Code」を実現する「Terraform」をはじめ、セキュリティやインフラの管理ツールを提供している。

両社の取締役会は、IBMが1株あたり35ドル、現金64億米ドルでHashiCorpを買収することで合意した。

HashiCorpにおいて普通株式により約43%の議決権を保有する株主や投資家からすでに賛同を得ており、今後株主や当局の承認などを経て2024年末までに買収を完了する予定。

買収を通じて両社ではポートフォリオと人材を活用し、ハイブリッドクラウドやマルチクラウド環境を効率的に自動化するシステムの提供を進める。

AIプラットフォームの「watsonx」や、2019年に買収したRed Hatをはじめ、データセキュリティやITオートメーション、コンサルティング分野における相乗効果なども見込んでいる。

(Security NEXT - 2024/04/30 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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