2015年4QのDDoS攻撃は約4割増 - 188回攻撃を受けた組織も
アカマイ・テクノロジーズは、2015年第4四半期に同社が観測したDDoS攻撃の状況を取りまとめた。DDoS攻撃は前四半期を4割上回っており、特定のターゲットに対して繰り返し攻撃が行われるケースが目立っている。
同四半期には3600件以上のDDoS攻撃を観測。前四半期から39.9%増、前年同期との比較では148.9%増となった。平均攻撃時間は前期の18.8時間から14.9時間に短縮。大規模攻撃も減少しており、100Gbpsを超える攻撃数が8件から5件へと減少した。
一方、同四半期は特定のターゲットに対し、繰り返し攻撃が行われるケースが目立っており、1件あたりの平均攻撃回数は24回。100回以上の攻撃を受けたターゲットも3件あり、188回にのぼるケースもあった。
攻撃手法を見ると、リフレクション攻撃の増加傾向が続いており、DNSリフレクション攻撃は92%、NTPリフレクション攻撃は57%増加した。複数の攻撃手法を組みあわせた攻撃も増えており、同四半期は56%と半数以上を占めたという。
攻撃対象となった業種を見ると、54%とゲーム会社に対する攻撃が過半数にのぼり、ソフトウェアおよびテクノロジー業界が23%で次に多かった。
(Security NEXT - 2016/03/03 )
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