IPAへの相談、ランサムウェア被害が増加 - ネットバンク関連は半減
2015年第3四半期は、オンラインバンキング関連の相談が半減する一方、スマートフォンの「ワンクリック請求」と「ランサムウェア」に関する相談が増加した。
情報処理推進機構(IPA)が、2015年第3四半期の不正アクセス届出状況や相談状況をまとめたもの。同四半期に届出があった不正アクセスは18件で、前期の30件から減少。そのうち15件で被害が発生していた。
被害の内訳は「なりすまし」が5件、「侵入」が4件、「DoS」と「その他」が各3件だった。原因を見ると、「ID、パスワード管理不備」が3件、「設定不備」が2件、「古いバージョン使用、パッチ未導入」が1件。4件に関しては原因不明だった。
同四半期に寄せられた相談件数は3668件で、前四半期の3708件から微減。「ワンクリック請求」に関する相談は825件と前期の898件から縮小したが、そのうちスマートフォンを対象にした相談は前期より15.8%増加しており、403件だった。
「ランサムウェア」に関する相談も増加傾向が続いており、同四半期は前期より3件多い34件の相談が寄せられた。すべての相談において、実際にランサムウェアへの感染が確認されているという。
一方、「オンラインバンキング」に関する相談は12件で、前期の30件から半減。前四半期は27件で被害が発生していたが、第3四半期で被害があったのは6件のみだった。
(Security NEXT - 2015/10/26 )
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