Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

注文確認や複合機通知を装ったメールに注意 - 8日ごろより発生

10月8日ごろより不正送金マルウェア「SHIFU」への感染を目的とした攻撃メールが出回っており、セキュリティベンダーが注意を呼びかけている。これらメールは、製品の出荷や複合機からのメールを装うソーシャルエンジニアリングを行っていた。

キヤノンITソリューションズによれば、顧客より標的型メールに関する相談が増加しており、いずれのメールも、企業からの「出荷案内」や複合機から発信されたメールを装い、細工したWordファイルが添付されていた。

トレンドマイクロによれば、今回の攻撃は10月8日6時ごろより発生しており、約12時間であわせて1万3000通以上のメールを確認。出荷案内のメールは、実在する企業を装っていた。

いずれのメールも、不正なマクロを埋め込んだ同じWordファイルを使用。2種類の偽装メールを用いて、同時に不正プログラムを拡散させた事例は、同社の観測において、今回がはじめてだとしている。

誤ってマクロを実行すると、複数のオンラインバンキングを対象に、認証情報を窃取するトロイの木馬「SHIFU」を不正サイトよりダウンロードし、感染するおそれがある。

(Security NEXT - 2015/10/13 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

Linuxカーネルの脆弱性に対する攻撃が発生 - 米当局が注意喚起
「Android」に複数脆弱性を修正するアップデート - 一部で悪用の兆候
「セキュリティ10大脅威2025」 - 「地政学的リスク」が初選出
2024年4Qのインシデントは約8%増 - 「FortiManager」脆弱性の侵害事例も
北朝鮮による暗号資産窃取に警戒を - 日米韓が共同声明
中国関与が疑われる「MirrorFace」の攻撃に注意喚起 - 警察庁
「VPN脆弱性」以外の侵入経路もお忘れなく - 水飲み場攻撃など健在
教職員に多数の標的型攻撃メール、アカウント詐取被害 - 大体大
先週注目された記事(2024年11月3日〜2024年11月9日)
「Android」にセキュリティアップデート - 一部脆弱性は悪用も