「VENOM」が一部クラウド業者を直撃 - 対応状況に注意を
仮想マシンからホストなどへの攻撃が可能となる脆弱性「VENOM」が判明した問題で、国内のクラウドベンダーなどは、影響や対応状況などについてアナウンスを開始している。
今回明らかとなった「CVE-2015-3456」は、QEMUのフロッピーディスクドライブのエミュレーション機能に特権の昇格が生じる脆弱性が判明したもの。「Xen」「KVM」など「QEMUクライアント」が影響を受ける。管理者権限を持つ仮想マシンから、仮想マシンのホストや同一ホスト上で動作する別の仮想マシンに対する攻撃が可能となる。
脆弱性が判明したことを受け、仮想マシンをホスティングするクラウドベンダーなども、対応状況についてアナウンスを開始している。さくらインターネットでは、「さくらのVPS」「さくらのクラウド」の全サーバやアプライアンス、「さくらの専用サーバ」「専用サーバ」の一部に影響があると説明。パッチの適用やアップデートを行う方針。
またGMOクラウドでは、同社サービス「GMOクラウドALTUS」「GMOクラウドpublic」「GMOクラウドVPS」などに影響があるとし、調査を進めているという。
(Security NEXT - 2015/05/15 )
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