Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

VM環境が影響を受ける深刻な脆弱性「VENOM」 - 2004年以降存在

今回の脆弱性は、オープンソースであるQEMUのフロッピーディスクコントローラ(FDC)に存在。「Xen」「KVM」「QEMUクライアント」などに影響がある。マイクロソフトの「Hyper-V」および「Bochs」は影響を受けない。

本来サンドボックス内部で動作し、ホストなどへのアクセスは制限されるが、脆弱性を悪用することでゲストOS側から、ホストに対する攻撃が可能となる。多くの仮想マシンがフロッピードライブをデフォルトで利用しているため、広い環境で影響を受けると指摘している。

20150514_cs_003.jpg
攻撃の流れ(画像:CrowdStrike)

これまでもVM環境において特権の昇格が生じる脆弱性は見つかっているが、追加機能が原因となったり、影響を受けるプラットフォームが限られていたが、今回の脆弱性は多くの環境で影響を受ける点など、従来と異なっているとCrowdStrikeは指摘。注意を呼びかけている。

(Security NEXT - 2015/05/14 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

Fortinet「FortiOS」既知脆弱性の悪用を確認 - 認証回避のおそれ
Atlassian、前月更新で脆弱性46件を修正 - クリティカル9件含むも影響は限定的
NVIDIAのAI基盤「NeMo Framework」に複数脆弱性 - 修正版が公開
「Trend Micro Apex One」のEDR機能に脆弱性 - パッチは2026年1月に公開
約4万件の脆弱性から分析、2025年の危険な「脆弱性タイプ」トップ25
「LangChain」に深刻な脆弱性 - APIキー流出のおそれ
Fortraの特権アクセス管理製品「BoKS」に脆弱性 - アップデートで修正
NVIDIAのロボティクス基盤「Isaac Launchable」に深刻な脆弱性
「Frappe Framework」「ERPNext」にXSS脆弱性 - 管理者権限奪取のおそれ
DigiEver製NVRの脆弱性悪用に注意 - 米CISAが警告