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VM環境が影響を受ける深刻な脆弱性「VENOM」 - 2004年以降存在

今回の脆弱性は、オープンソースであるQEMUのフロッピーディスクコントローラ(FDC)に存在。「Xen」「KVM」「QEMUクライアント」などに影響がある。マイクロソフトの「Hyper-V」および「Bochs」は影響を受けない。

本来サンドボックス内部で動作し、ホストなどへのアクセスは制限されるが、脆弱性を悪用することでゲストOS側から、ホストに対する攻撃が可能となる。多くの仮想マシンがフロッピードライブをデフォルトで利用しているため、広い環境で影響を受けると指摘している。

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攻撃の流れ(画像:CrowdStrike)

これまでもVM環境において特権の昇格が生じる脆弱性は見つかっているが、追加機能が原因となったり、影響を受けるプラットフォームが限られていたが、今回の脆弱性は多くの環境で影響を受ける点など、従来と異なっているとCrowdStrikeは指摘。注意を呼びかけている。

(Security NEXT - 2015/05/14 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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