Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

フィッシング攻撃、5カ月ぶりに3万件台へ

EMCジャパンRSA事業本部は、同社が3月に検知したフィッシング攻撃の状況を取りまとめた。2月から20%減少し、2014年10月以来の3万件台となった。

20150430_em_001.jpg
フィッシング攻撃の推移(グラフ:EMC)

同社によれば、3月に観測したフィッシング攻撃は3万7266件。2月の4万6343件から20%の減少となった。前年同月と比較しても12%少ない。ピークを迎えた2014年11月には6万件を超えたが、それ以降は4万件台で推移。3万件台となったのは2014年10月以来5カ月ぶり。

フィッシング攻撃を受けた回数の割合を国別に見ると、米国が61%と最多だったが、前月と比較すると6ポイント後退。2位はカナダ(12%)、3位は英国(6%)と続く。4位以降は、6位に中国が入った以外、目立った変化はなかった。

フィッシング攻撃を受けたブランド数は236件で、2月の202件から17%増。また、5回以上の攻撃を受けたブランド数は全体の54%で、前月から13ポイント減少した。

フィッシングサイトのホスト国を見ると、米国が依然として最多だが、比率は6ポイント下がり44%。「イギリス(7%)」「フランス(6%)」が続く。日本国内でホストされたフィッシングサイトは、前月から半減し11件だった。

(Security NEXT - 2015/04/30 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

「再配達にはサービス料」、クレカ情報など狙う偽日本郵便に注意
Amazon関連ドメイン取得、3週間で700件以上 - プライム感謝祭を標的か
「Firefox 136」がリリース - ESR版では「クリティカル」脆弱性を修正
予約管理システムから個人情報が流出した可能性 - 呉竹荘
メールセキュ製品「Libraesva ESG」に脆弱性 - すでに悪用も、国家関与か
フィッシング報告約19万件 - URLは前月比1割減
偽「国勢調査」に注意 - 罰則で不安煽り、記念品で関心引く
システムに不正アクセス、予約者にフィッシングメール - 沼津リバーサイドホテル
外部からの攻撃を検知、会員情報流出の可能性 - CNプレイガイド
フィッシング対策協議会、設立20周年記念セミナーを11月開催