フィッシングなどネット詐欺が2014年後半にかけて急増
フィッシング詐欺や偽通販サイトなど、ネット関連詐欺が2014年後半にかけて急増していることがわかった。
トレンドマイクロが2014年のセキュリティ動向を分析、取りまとめたもの。2014年8月以降に「偽サイト」「なりすましECサイト」などと呼ばれる通販関連の詐欺サイトが多発。10万人以上の利用者が詐欺サイトに誘導されたことが判明しているという。
詐欺サイトへの誘導方法は、不正広告のほか、ウェブ検索結果の上位に不正サイトを表示させる「ブラックハットSEO」の手口が確認されている。
またフィッシング詐欺も依然として活発だったとしており、2014年間で176万ユーザーがフィッシングサイトへ誘導された。
特に4月以降に急増しており、フィッシングサイトへのアクセスをブロックした件数を見ると、第1四半期は27万4000件、第2四半期は13万5000件だが、第3四半期には61万2000件に急増。第4四半期は75万件となり、下半期は上半期の約3倍増となっている。
また、オンラインバンキングを狙った詐欺ツールも拡大しており、「AIBATOOK」や「VAWTRAK」「WERDLOD」など、2013年に主流だった「ZBOT」とは異なるプログラムも多数確認された。オンラインバンキングを狙った代表的な不正プログラムの検出台数は、2013年の2万5200台から4万7700台へと拡大している。
(Security NEXT - 2015/02/26 )
ツイート
関連リンク
PR
関連記事
2Qの個人「サポート詐欺」相談は912件 - 検挙後に減少
6月はフィッシング報告が減少、証券関連影響 - URLは増加
PyPI上に不正コード含む「num2words」 - 開発者がフィッシング被害
草津市指定管理者の運営2サイトが改ざん被害 - 偽警告を表示
インシデントが前四半期比37.3%増 - サイト改ざんが約2.4倍
一部利用者でメールアドレスが変更される被害 - So-net
学生や教職員のアカウント情報が暗号化被害 - 東海大
婚活イベント情報サイトから情報流出 - フィッシング調査から判明
【特別企画】使える「脅威インテリジェンス」とは - 単なる情報ソースで終わらせないために
RSSフィードが改ざん、外部サイトのリンク混入 - リョーサン菱洋HD