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Adobe、脆弱性18件を修正した「Flash Player」のUDを公開

Adobe Systemsは、ゼロデイ攻撃が発生している「CVE-2015-0313」を含む複数の脆弱性を修正した「Adobe Flash Player」のセキュリティアップデートを公開した。

今回のアップデートは、メモリ破壊やバッファオーバーフローなど18件の脆弱性に対処したもの。米国時間2月4日より自動更新による提供を先行して開始。ダウンロード版についても翌5日に公開した。

同社は、1月末にも緊急アップデートを実施したばかりだが、修正内容が異なるため注意が必要。「Adobe Flash Player」に関しては、2015年に入ってから4回目のアップデートとなる。

修正した脆弱性のなかでも、解放済みメモリの取り扱いに関する脆弱性「CVE-2015-0313」に関しては、動画サイトの広告を通じて不正サイトへ誘導し、マルウェアへ感染させるドライブバイダウンロード攻撃が確認されている。

同社は「Windows」および「Mac OS X」、「Chrome」や「Internet Explorer」の同梱版に脆弱性を解消した「同16.0.0.305」を提供。また最新版を利用できないユーザーに対しては「同13.0.0.269」、「Linux」向けに「同11.2.202.442」を用意した。

適用優先度は、「Windows」「Mac OS X」およびブラウザ同梱版については、3段階中もっとも高い「1」に設定。72時間以内のアップデートを呼びかけている。

(Security NEXT - 2015/02/06 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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