企業狙う「やり取り型攻撃」が約1年ぶりに復活 - より巧妙かつ執拗に進化
メールによるやり取りを通じて相手を信頼させ、マルウェアに感染させる、いわゆる「やり取り型攻撃」が、約1年ぶりに確認された。その手口は、何度も異なる形式でマルウェアを送り付けるなど、より巧妙で執拗なものへ進化を遂げている。

やりとり型攻撃の流れ(図:IPA)
問題の「やり取り型攻撃」は、企業の外部窓口などとのやり取りを通じて、マルウェアへ感染させる標的型攻撃のひとつ。問い合わせなどのメールに見せかけ、一見無害なやり取りなどをまじえつつ、窓口担当者の警戒心を解き、添付ファイルを開かざる得ない状況に誘導。遠隔操作するためのマルウェアへ感染させて、情報の窃取などを行う。
2011年に確認されて以来、攻撃は断続的に発生。ここ約1年は収束していたが、情報処理推進機構(IPA)によれば、ふたたび8月から10月にかけ、少なくとも国内5組織であわせて7件の攻撃が確認されたという。攻撃手口も、以前と比較してより巧妙になっており、マルウェアへ感染させるために、複数のステップを用意していた。
(Security NEXT - 2014/11/21 )
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