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TeleMessageのメッセージアーカイバ、暗号化せず保存 - 米当局が注意喚起

TeleMessageが提供するメッセージ保管ソリューション「TM SGNL」に、情報の漏洩へとつながるおそれのある脆弱性が判明した。

メッセージアプリ「Signal」を利用したユーザー間のやり取りをアーカイブ保存する「TM SGNL(Archive Signal)」において、保存されるデータが平文である脆弱性「CVE-2025-47729」が明らかとなったもの。

同ソフトウェアのドキュメントには、携帯端末からアーカイブに至るまでエンドツーエンドで暗号化されるとの記載があるが、バックエンドにおけるデータの保管状況が示された内容と運用で異なっていたという。

CVE番号を採番したMITREでは、共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアを「1.9」、重要度を「低(Low)」とレーティングしている。

米サイバーセキュリティインフラストラクチャセキュリティ庁(CISA)では現地時間2025年5月12日、同脆弱性を「悪用が確認された脆弱性カタログ(KEV)」へ追加した。

米国内の行政機関へ対応を求めるとともに、利用者へ広く注意を呼びかけている。

(Security NEXT - 2025/05/13 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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