Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

セコム、USBブートでMITB被害を防ぐネットバンク利用者向けサービス

セコムとセコムトラストシステムズは、オンラインバンキング利用者を対象とした不正送金対策サービス「セコムプレミアムネット」の個人向けサービスを、11月より提供開始する。

20141119_st_001.jpg
サービス概要(図:セコム)

同サービスは、オンラインバンキング専用のUSBメモリを利用し、マルウェアによる不正送金やフィッシング攻撃を防ぐソリューション。同社では、1月より法人向けサービスを開始しているが、あらたに個人向けサービスを追加した。

同サービスでは、専用のOSやブラウザ、電子証明書を搭載し、複製や上書きを禁止したUSBメモリを活用。パソコンのシステム内にマルウェアが感染していても、別のシステムから起動することで、マルウェアによる情報窃取などを防止する。

また端末の認証や通信は同社データセンター経由で行い、通信を暗号化、接続先を金融機関のみに限定することで、フィッシング詐欺なども防ぐ。

個人向けサービスの月額利用料は540円で、別途初期費用が1080円が必要。USBメモリに搭載したシステムに脆弱性などが判明した場合などは、交換にて対応する。同社は、今後1年間に個人、法人あわせて1万人の利用者を目指してサービスを展開していく。

(Security NEXT - 2014/11/19 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

「サポート詐欺」で1000万円の被害 - ネット銀を遠隔操作
2023年4Qの不正送金、減少するも高水準 - 平均被害額は大幅増
「サポート詐欺」の高齢者被害が大幅増 - ネット銀の接続促す手口も
2023年の不正アクセス認知件数、前年比2.9倍に急増
暗号資産交換業者への不正送金対策を強化 - 金融庁ら
2023年3Qの不正送金 - 被害額が約1.5倍に拡大
ネットバンク不正送金が前四半期の2倍超 - 過去最悪に
上半期の不正アクセスによる検挙は188件 - 前年同期比19.3%減
ネットバンク不正送金被害、上半期だけで前年の約2倍に
1Qのネットバンク不正送金、前四半期の2倍弱へと急増