Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

Windows Server 2003の完全移行、3分の1がまにあわず

2015年7月に「Windows Server 2003」のサポート終了が予定されているが、3分の1の企業は、完全移行がサポート終了後となる見込みだという。

「Windows Server 2003」への対応状況について、日経BPコンサルティングが企業の情報システム管理部門担当者を対象に、9月11日から16日にかけて調査を実施。結果を取りまとめたもの。有効回答数は560。

同調査によれば、現時点で「Windows Server 2003」を利用している回答者の33.8%が、移行完了がサポート終了後を予定していると回答。20.1%は、当初の予定より移行が遅延していると答えたという。

理由については、予算不足が35.5%で最多。また対象となるサーバの台数が多いことを挙げる回答者も24.1%と多く、移行作業に手間取っているとする回答も19.9%にのぼる。

サポート終了まで移行が完了しなかった場合、「大きなリスクがある(17.5%)」「ある程度のリスクがある(43.9%)」など、60.5%がリスクを認識。理由としては、「攻撃に対する感覚、認識」が57.8%ともっとも多い。

その一方で、「あまりリスクはない(26.4%)」「まったくリスクはない(3.6%)」など、リスクへの意識が低い担当者も3割にのぼる。システム担当者の半数近くは、経営層のリスク意識が低いと考えていたという。

リスクがないと認識している理由について、「サーバーのインターネットへの接続の有無から」を判断基準とするケースが58.4%との声が目立った。

(Security NEXT - 2014/10/14 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

看護師が患者資料を本に挟んで持ち帰り - 本売却から発覚
ドメイン名紛争テーマにシンポジウム - 紛争事例や対処法と今後の課題
教育支援サービス侵害、ランサムウェアによる個人情報流出の可能性
リモートアクセス用認証キー紛失、外部アクセス確認されず - デ協
ベトナム子会社でランサム被害、製造出荷に影響なし - 大日精化工業
Fortinet複数製品の認証回避脆弱性、悪用が発生 - 設定確認を
「Apache Commons Text」旧版に深刻な脆弱性 - 「FileMaker Server」に影響
「Chrome」にアップデート - 「WebGPU」「V8」の脆弱性を解消
職員アカウントが侵害、迷惑メールの踏み台に - 中部生産性本部
SAP、月例パッチで脆弱性15件を修正 - 「クリティカル」も