2014年2QのDDoS攻撃、減少傾向続く
米Akamai Technologiesは、2014年第2四半期における攻撃トラフィックやDDoS攻撃の状況を取りまとめた。
同社子会社である米Prolexic Technologiesが、7月に2014年第2四半期の「グローバルDDoS攻撃レポート」を発表しているが、今回のレポートは、同社プラットフォームを通じて収集したデータを分析したもの。
同社の発表によれば、同四半期に検知した攻撃の発信元となる国や地域は161。前四半期の194を大きく下回った。中国を発信元とする攻撃が43%を占め、インドネシアが15%で続く。米国は13%で3番目に多い。
攻撃対象のポートを見ると、80番ポートを対象とした攻撃が増加して15%となり最多。前期に最もアクセスが集中した445番ポートは2位に後退している。
一方、同四半期に同社が顧客から報告を受けたDDoS攻撃は270件。前四半期の283件から改善しており、前四半期に引き続き減少した。前年同期比では15%減となる。世界的に攻撃は減少傾向にあるが、アメリカ大陸で発生した攻撃は11%増加しており、全体に占める割合も前期の49%から57%へ拡大している。
次に攻撃が多かったのは、25%を占めるアジア太平洋地域で前四半期から6ポイント改善。ヨーロッパ、中東およびアフリカが18%だった。ハイテク部門への攻撃が増加する一方、公共部門への攻撃が減少する傾向が見られたという。
また、一度攻撃を受けた後に再度攻撃を受けた事例は、前期の26%から18%に減った。5回以上攻撃を受けたのは2社で、7回以上は1社にとどまった。
(Security NEXT - 2014/10/02 )
ツイート
関連リンク
PR
関連記事
DDoS攻撃が件数減、一方100Gbps超の攻撃も - IIJレポート
国内インシデント、前四半期比9.4%増 - サイト改ざんが1.8倍
DDoS攻撃は減少するも、2カ月連続で300件超 - IIJレポート
IIJ、「Mirai亜種」解析ツールを無償公開 - C2や感染傾向を可視化
IPA、「情報セキュリティ10大脅威 2025 組織編」の解説書を公開
DDoS攻撃が前月比1.5倍、5カ月ぶりに300件超 - IIJレポート
DDoS攻撃に注意喚起、発生を前提に対策を - 政府
DDoS攻撃の観測数は微増、最大規模で約12Gbps - IIJ報告
「セキュリティ10大脅威2025」 - 「地政学的リスク」が初選出
2024年4Qのインシデントは約8%増 - 「FortiManager」脆弱性の侵害事例も