「アイスバケツチャレンジ」便乗詐欺に注意 - 基本的なセキュリティ対策を
ALS(筋萎縮性側索硬化症)の新薬開発に向けた運動として拡大した「アイスバケツチャレンジ」に便乗する詐欺が発生している。Kaspersky Labが明らかにした。
「アイスバケツチャレンジ」は、ALS(筋萎縮性側索硬化症)の新薬開発のために寄付するか、氷水をかぶる、あるいは双方を行う社会運動。行ったあとは2、3人の友人を指名するしくみで、著名人なども参加したことから注目され、賛否両論ありつつもSNSなどを通じて拡大した。
事件や事故、イベント、スキャンダル、新製品などインターネットで注目を集める話題は、これまでもフィッシングやマルウェアの感染活動など、たびたび悪用されており、「アイスバケツチャレンジ」についても、時間の問題と見られていたが、Kaspersky Labが実際に攻撃を確認したという。
同社が確認したケースでは、攻撃者のレベルはそれほど高くなく、未知の脆弱性や、未知のマルウェアなどを悪用する高度な攻撃ではなかった。セキュリティ更新プログラムを適用して脆弱性を解消し、セキュリティ対策ソフトを最新の状態にしていれば被害を防げるという。
一方で、寄付を口実に支払い情報を盗み取るフィッシングや、慈善活動を装い金銭を騙し取る詐欺が発生しており、リンクやビデオをむやみにクリックして騙されないよう注意を喚起。
寄付を行う場合は、メールやSNSなどに記載されたリンクからアクセスするのではなく、団体が信用できるものか確認した上で、団体のサイトへ直接アクセスして行うようアドバイスしている。
(Security NEXT - 2014/08/29 )
ツイート
関連リンク
PR
関連記事
「不正ログイン」相談が約1.5倍 - 「偽警告」は関係者逮捕で減少するも限定的
先週注目された記事(2025年10月26日〜2025年11月1日)
インシデントが2割強の増加 - 「EC-CUBE」改ざん被害も複数報告
従業員アカウントが不正利用、フィッシング踏み台に - 常石G
9月のフィッシング、報告が22万件超 - 悪用ブランド過去最多
「ジャンボ宝くじ」無料プレゼントなどと誘導、フィッシング攻撃に注意
【特別企画】脅威動向や実務者が身をもって学んだノウハウなど共有する年次イベント
JPAAWG年次イベント、参加登録を受付 - オンライン参加も対応
「再配達にはサービス料」、クレカ情報など狙う偽日本郵便に注意
Amazon関連ドメイン取得、3週間で700件以上 - プライム感謝祭を標的か
