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個人情報保護法改正に向けたパブコメの締切迫る - 「国内規制厳しい」は思い込み

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やまもと氏

またデータの越境も大きな課題だ。「海外に比べて日本は規制が厳しい」という誤解が経営者層にあるとやまもと氏は指摘する。

鈴木氏は、EUの持ち出し規制に引っかかれば、全世界の売上に対する5%という多額の罰金が科せられる可能性があり、「日本が狙い撃ちされる可能性もある」と語る。

米国でも集団訴訟や懲罰的に多大な制裁金が科せられるなどバランスをもって運営されている事情を説明。目的変更のオプトアウトなど、日本独自のルールを盛り込むのではなく、海外との交渉テーブルに着けるよう、プライバシー保護法として足並みを揃える必要性を述べた。

高木氏は「パブリックコメントを出しても無駄だと思っている人がいるかもしれないが、そうではない」と説明。「政府も迷っており、国民からの意見を求めている」として積極的な参加を呼びかけた。

また同イベント後、名簿業者に関しても動きも出ている。今回の大綱では、名簿業者に関して、取り引きされる名簿が、個人情報が詐欺行為に利用されたり、不適切な勧誘、プライバシー侵害につながる可能性があるとして問題性を指摘。しかしながら「継続して検討すべき課題」にとどめていた。

(武山知裕/Security NEXT - 2014/07/18 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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