5000番ポート狙う攻撃が急増 - DDoS攻撃は2割減
米Akamai Technologiesは、2014年第1四半期における攻撃トラフィックやDDoS攻撃の状況を取りまとめた。
同社では、攻撃トラフィックをログに記録するエージェントの分散セットをインターネット上に配備しており、2014年第1四半期の検出状況をまとめたもの。

攻撃発信元の上位3カ国(図:Akamai)
同社では、194の国や地域を発信元とする攻撃を検知。前回の43%から41%へと割合は縮小したもののの、前回に引き続き、中国を発信元とする攻撃が最多だった。
19%から11%へと割合は下がったものの、2位も前回から変わらず米国が続いた。3番目に多かったインドネシアは5.7%から6.8%へと割合が上昇した。
攻撃対象のポートを見ると、445番ポートへのアクセスが最多。ただし、前回は全体の30%に達していたが、今回の調査では16ポイント減となる14%へと改善した。
一方、5000番ポートにおけるアクセスへの増加が目立っており、前回は0.1%以下だったが、同四半期では12%まで拡大し、2番目に多く観測されている。3番目に攻撃が多かったのは、telnetで利用される23番ポートだった。
またDDoS攻撃の件数は、346件だった2013年第4四半期から2割減となる283件で、大きく改善した。ただし前年同期比と比較すると、27%増と悪化している。
約49%にあたる139件がアメリカ大陸で発生しており、次がアジア太平洋地域が87件で続く。企業に対する攻撃が現象する一方、シンガポールの政府機関に対する攻撃の増加が個観測された。
(Security NEXT - 2014/07/01 )
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