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「DoS」攻撃の届出増加、NTP攻撃の踏み台で - IPAレポート

情報処理推進機構(IPA)は、2014年第1四半期の不正アクセス届出状況および相談状況を取りまとめた。28件の不正アクセスについて届け出があったという。

同機構によれば、2014年第1四半期に同機構へ寄せられた不正アクセスの届出件数は28件。前四半期から1件の減少となった。そのうち25件で被害が発生したという。

内訳を見ると、「なりすまし」が最多の10件。次いで「DoS」が7件、「侵入」が6件で続く。前四半期から「なりすまし」が目立っており、メールアカウントがスパム送信の踏み台として悪用されるケースが大半を占めた。

「DoS」は前四半期に届け出はなかったが、7件へと増加した。そのうち6件は、ネットワーク機器やサーバなどの時刻をネットワーク経由で同期するためのプロトコルである「NTP」に関するもので、大量のNTP通信を受けてサービス低下に陥ったケースや、NTPサービスがDoS攻撃の踏み台にされたケースが見られた。

同機構に寄せられた相談件数は3585件で、前期の4179件から14.2%減となった。「ワンクリック請求」に関する相談が706件、「偽セキュリティ対策ソフト」は177件、「スマートフォン」が217件、「インターネットバンキング」が69件、「ランサムウェア(身代金型ウイルス)」が13件だった。

(Security NEXT - 2014/04/28 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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