MS、深刻度「緊急」4件含む月例パッチ7件を公開 - ゼロデイ脆弱性2件を修正
一方、「MS14-009」は、「.NET Framework」の脆弱性3件を解消した。そのうち2件の脆弱性がすでに公開されており、なかでもメモリのランダム化によるセキュリティ対策「ASLR」を回避する脆弱性「CVE-2014-0295」は、標的型のゼロデイ攻撃に利用されている。
同脆弱性は、単独ではなく他脆弱性を利用した攻撃において、セキュリティ対策を回避するために用いられている。実際に悪用されているが、どのような攻撃に悪用されているかについては、同社は言及を避けた。
「Windows 8」では、規定で「ASLR」をすべてのプログラムに適用するため、同脆弱性の悪用を防ぐことが可能となっている。「Windows 7」は設定の変更により同機能を活用でき、Vista以前では「Enhanced Mitigation Experience Toolkit(EMET)」によって脆弱性の影響を緩和することが可能。
また「MS14-009」については、複数のプログラムで構成されており、自動更新では特に意識する必要はないが、手動で適用する場合は適用漏れに注意する必要がある。
「MS14-006」では、IPv6の脆弱性「CVE-2014-0254」を修正。サービス拒否が発生する脆弱性で、脆弱性は公開されているが、悪用は発生していない。
(Security NEXT - 2014/02/12 )
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