ソフトの脆弱性報告、半数は「Androidアプリ」 - 1年で約4倍近い伸び
Androidアプリに関する脆弱性の報告が急増している。2013年に届出があったソフトウェアの脆弱性のうち、約半数がAndroid向けアプリに関する脆弱性だった。
情報処理推進機構(IPA)とJPCERTコーディネーションセンターが、脆弱性の届出状況について取りまとめたもの。
2013年に同機構が受理した脆弱性253件のうち、Androidアプリの脆弱性は117件にのぼり、半数近くを占めた。さらに117件に関しては、8割以上が2013年後半に集中。脆弱性の届出が活発化している。

Androidアプリの届出件数推移(グラフ:IPA)
また2012年と比較すると、32件から117件へと4倍近い大きな伸びを見せている。累計届出件数の推移を見ても、2012年末の52件から、2013年を終えた時点で169件へと1年で3倍以上に膨らんだ。
これまで届出があった169件の脆弱性のうち、54件がAndroid特有の脆弱性だったのも大きな特徴。「WebViewクラス」の実装不備やファイルや機能へのアクセス制限不備、ログ出力による情報漏洩などが報告されている。
同機構では、同機構や日本スマートフォンセキュリティ協会(JSSEC)などが提供する資料を参考に、アプリへ脆弱性を作り込まないよう開発者に注意を呼びかけている。
(Security NEXT - 2014/01/22 )
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