「BIND 9」に深刻な脆弱性、専門機関がバージョンアップを強く推奨
「BIND 9」にサービス拒否へ陥る可能性がある深刻な脆弱性が存在することがわかった。Internet Systems Consortium(ISC)や日本レジストリサービス(JPRS)など関係機関ではアップデートを実施するよう呼びかけている。
日本レジストリサービスによれば、今回明らかとなった脆弱性「CVE-2014-0591」は、「BIND 9.6.0」以降に存在。権威DNSサーバで「NSEC3」を用いてDNSSEC署名されたゾーンを保持している場合に、特定の要求を受けるとサービスが停止するおそれがあるという。キャッシュDNSサーバについては影響を受けない。
今回の発表時点で、攻撃手法に関する情報は流通していないが、障害発生時のトレース情報はすでに公開されており、攻撃手法が発見された場合、リモートより攻撃を受けるおそれがある。
ISCでは今回の脆弱性について深刻度を「高」にレーティング。脆弱性を修正した「同9.6-ESV-R10-P2」「同9.8.6-P2」「同9.9.4-P2」の提供を開始した。JPRSでもバージョンアップを強く推奨するなど、注意を呼びかけている。
(Security NEXT - 2014/01/14 )
ツイート
PR
関連記事
Drupal向け「OAuth」サーバモジュールに認可バイパスの脆弱性
Samsung製端末、ゼロデイ攻撃の標的に - 商用レベルスパイウェアを悪用か
バッファロー製ルータ「WSR-1800AX4シリーズ」に脆弱性 - ファームウェアの更新を
「GNU Libmicrohttpd」に複数脆弱性 - 実験的コンポーネントに起因
JetBrains「YouTrack」に複数の脆弱性 - トークン漏洩のおそれも
NECのHAクラスタソフト「CLUSTERPRO X」に深刻な脆弱性
Elasticのエンドポイント対策「Elastic Defend」に脆弱性 - 修正版を提供
「NVIDIA App」インストーラに脆弱性 - 権限昇格のおそれ
組織の「ネット玄関口」狙う攻撃に注意 - 可視化や脆弱性対策の徹底を
Apple、「iOS 26.1」「iPadOS 26.1」を公開 - 56件の脆弱性を解消
