総務省、スマホ安全強化戦略を公表 - アプリの第三者検証や青少年の安全利用など提言
総務省は、スマートフォンの安心かつ安全な利用を促進するための提言「スマートフォン安心安全強化戦略」を取りまとめた。
同省が、2012年12月に設置した「スマートフォン時代における安心・安全な利用環境の在り方に関するWG」にて、ユーザーが安心してスマートフォンを利用できる環境を整備するための議論を重ね、課題への対応について検討を行い、パブリックコメントを経て最終報告を取りまとめたもの。
スマートフォンのプライバシー保護に関しては、2012年に「スマートフォンプライバシーイニシアティブ」においてアプリによる利用者情報の取り扱い指針を決定。くわえて「スマートフォン・クラウドセキュリティ研究会」によりセキュリティ対策に関する報告が行われている。
今回の最終報告ではこれらを踏まえた上で、当面の主要な課題を示した。3種類の独立したイニシアティブで構成されており、これらをパッケージとすることで総合的な政策提言を目指している。
なかでもスマートフォンにおいて個人情報が不正に取得され問題となっているアプリの信頼性向上に向け、第三者検証のあり方について議論し、提言としてまとめたのが「スマートフォンプライバシーイニシアティブII」。
利用者情報を適切に扱うため、共通に利用できる検証基準を提示するなど、「スマートフォンプライバシーイニシアティブ」で示された指針について実効性を確保し、スマートフォン市場の拡大や国際的な連携の推進などへつながるよう期待を込めている。
またスマートフォンやモバイルデータ通信サービスにおける苦情や相談の増加していることを受けて「CS適正化イニシアティブ」を決定。期間拘束付契約について更新月を通知したり、通信速度の表示、代理店に対する指導徹底など、問題解決について方策を示し、業界全体で取り組むことへ期待を示した。
さらに青少年がソーシャルメディアサービスを安全に利用するための課題および対応をまとめた「スマートユースイニシアティブ」を取りまとめている。フィルタリングやリテラシーの向上、ガイドラインの活用など関係者に取り組みを求める。
(Security NEXT - 2013/09/05 )
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