Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

5月のスパムは微減するも悪質な添付ファイルは増加 - Kasperskyレポート

Kaspersky Labは、5月におけるスパムの送信状況について取りまとめた。メール全体に占めるスパムの割合は減少したが、フィッシングメールや悪質な添付ファイルは増加している。

同社によれば、5月の全メールトラフィックにおけるスパムの割合は69.7%で、前月より2.5ポイント減少した。一方、フィッシングメールの割合はわずかに増加して0.0024%、悪質な添付ファイルの割合も0.4ポイント上昇して2.8%だった。

スパム送信の最多国は中国で、全体の21.4%を占める。次いで米国の16.3%、韓国の12%と続く。この上位3国は、前月と同じ顔ぶれだった。地域別ではアジアが56.1%でトップ。北米が18.1%、東欧が14.6%だった。

メールで拡散したマルウェアランキングのトップは、全体の5.91%を占めた「Trojan-Spy.HTML.Fraud.gen」。有名な銀行や電子決済システムの登録フォームを装ったHTMLページの形で流通しており、オンラインバンキングのアカウント情報を詐取する。また、「Zeus」関連のマルウェアが2位、3位、8位、9位にランクインした。

(Security NEXT - 2013/07/03 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

1年で不正サイトへのアクセス7億件をブロック - 前年から4割増
Apple、約170万件の不正アプリ停止 - 20億ドル超の不正クレカ取引を阻止
「WordPress」関連事故の背景に知識や予算の不足
ウイルス届け出、前年比73.4%増 - 「Emotet」など被害も
2020年の緊急対応支援、3割強が「Emotet」 - ラック
2019年下半期は1953万件の違反投稿に対応 - LINE
2019年の不正アクセス届出は89件 - 56件で被害
半年でSNS投稿1799万件を非表示に、45%がスパム - LINE
インシデント調査の26%がランサム被害 - 詳細調査で3割強よりAPT痕跡
2018年はランサム活動が縮小 - RaaSの「GandCrab」に活発な動き