Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「Apache Struts 2」に深刻な脆弱性 - 改ざん攻撃で狙われる可能性も

「Apache Struts 2」に、任意のコードが実行される脆弱性「CVE-2013-1966」が存在し、アップデートが公開されている。検証を行ったNTTデータ先端技術によれば、悪用は容易であり、早急に修正する必要がある。

問題とされる脆弱性は「Apache Struts 2」の「includeParams」に存在する「CVE-2013-1966」。入力値の処理に問題があり、任意のJavaコードが実行可能となる。

5月23日に「同2.3.14.1」がリリースされたものの、脆弱性の修正が不十分で、26日に「同2.3.14.2」が公開された。最新版では、「CVE-2013-2115」についてもあわせて修正が行われている。

NTTデータ先端技術では、2度にわたりリリースされたアップデートの修正状況を検証。「同2.3.14.1」では対策が不十分であり、システムの制御を奪取できることを確認した。

同社によれば、現状では、ゼロデイ攻撃など悪用は確認されていないものの、悪用するための難易度は低いと危険性を分析しており、対応を呼びかけている。

今回脆弱性が判明した「Apache Struts 2」は、1月以降「同2.3.9」より度々アップデートしている。今回の脆弱性と異なるが、3月にはメガネ通販サイト「JINSオンラインショップ」においても、「Apache Struts 2」に存在する既知の脆弱性が狙われ、個人情報を外部へ送信するよう改ざんされる被害が発生している。

(Security NEXT - 2013/05/29 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

ファイアウォール基盤「PAN-OS」に判明した脆弱性2件を修正 - Palo Alto
CrowdStrikeのWindows向け「Falconセンサー」に複数脆弱性
「Flowise」のRCE脆弱性 - 旧版に影響と説明
「Tenable Security Center」に脆弱性 - 権限外の操作が可能に
米当局、「Zimbra」の脆弱性に注意喚起 - 軍関係狙うゼロデイ攻撃も
「AWS Client VPN」に権限昇格の脆弱性 - macOS版のみ影響
IBMのアクセス管理製品に深刻な脆弱性 - アップデートを提供
「Nagios Log Server」に複数脆弱性 - 3月の更新で修正
「Chrome」にアップデート、脆弱性3件を修正
「Unity」ランタイムに脆弱性 - 利用アプリは要再ビルド