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スマホ利用者によるアダルトサイト関連の相談が増加 - 前年の3倍に迫る勢い

国民生活センターは、全国の消費者センターに寄せられたアダルトサイトに関連する相談のなかでも、スマートフォンからアクセスしてトラブルに巻き込まれるケースが急増しているとして、注意を呼びかけた。

同センターによれば、相談件数は2010年度の時点で46件と少なかったが、2011年度は4234件、2012年度には1万2013件へと急増。2013年度は現時点で1174件が寄せられており、これは前年同時期の427件と比較すると3倍近い数字だ。

アダルト情報サイトに関する全相談のうち、スマートフォンからアクセスしたケースが占める割合も年を重ねるごとに増加。2010年度はわずか0.1%だったが、2011年度に4.4%、2012年度に18.6%へと着実に増しており、2013年は現時点で28.7%と3割近くを占めている。

公式マーケットであるGoogle Play上に、ワンクリックアプリや、アダルトサイトへ誘導するアプリが公開され、セキュリティ専門家が注意を呼びかけているが、同センターに対しても公式サイト上の無料アプリによってアダルトサイトの登録料金が請求されたとする相談が寄せられている。

同センターでは、一般サイトはもちろん、公式マーケットからも安易にアプリをダウンロードせず、アプリの内容やパーミッションを十分確認するよう警鐘を鳴らしている。また身に覚えのない請求を受けた場合は、慌てて業者に連絡したり、支払いに応じたりせず、最寄りの消費者センターに相談するよう呼びかけている。

(Security NEXT - 2013/05/23 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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