Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

2013年第1四半期のAndroidマルウェアが20万件超える - 前年同期の17倍

アンラボは、2013年第1四半期に検出したAndroidマルウェアについて調査結果を取りまとめた。

同社によれば、2013年第1四半期に収集したAndroidマルウェアは20万6628件で、前年同期の1万1923件と比較すると17倍に拡大している。月別に見ると、1月は4万3109件、2月は8万3868件、3月は7万9651件だった。

Androidマルウェアの検出件数は、2011年の初頭にはひと桁台だったが、同年11月には6089件に増加。活動が本格化した。2012年上半期は2000件から5000件台を推移していたが、7月に一気に2万件を超えたという。2013年に入ってからも、増加傾向が続いている。

同四半期に検出されたマルウェアのうち、トロイの木馬が約11万件で54%を占めた。多くは正規アプリを装い、インストールすると情報の窃取やマルウェアのダウンロード、遠隔操作などを実行する。

ユーザーが同意してインストールしたが目的とは異なる機能を持つプログラム、またはシステムに問題を起こしたりユーザーに不便を与える有害プログラム(PUP)が、約9万件で、全体の42%を占める。これら2種で全体の96%を占め、残りはスパイウェア、脆弱性悪用、アドウェアだった。

また第1四半期は、決済時に送信されるSMSを横取りするマルウェアが目立った。マルウェア制作者は、事前に入手した個人情報をもとに少額決済を試み、その際に必要な認証番号のSMSをユーザーに気付かれないよう横取りして金銭を詐取しており、ユーザーは請求書が発行されてから被害に気付くことが多いという。

(Security NEXT - 2013/05/14 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

2023年4Qの「JVN iPedia」登録、前四半期の約1.6倍に
「JVN iPedia」の登録数、前四半期比3.7倍に - 前年分公開の影響で
脆弱性DB「JVN iPedia」の4Q登録数 - 前四半期から減少
ランサム検知数が前年の約2.8倍に - カスペまとめ
3Qのセキュ相談、偽SMSが3.1倍 - 「Emotet」関連は大幅減
脆弱性攻撃の8割超が「Office」狙い - いまだFlash狙いの攻撃も
5月に勢い増した「Emotet」 - 海外にくらべて高い国内検知率
不正送金マルウェアの検知数が大きく減少
JIPDECとフィ対協、メーラーの「S/MIME」対応状況を調査
2Qの「JVN iPedia」登録は2735件 - 前期の1.6倍に