Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

注目集まる「CTF競技」 - 磨かれる「問題解決能力」

さらに「SECCON」では、他チームの攻撃を防御する側面を取り入れるなど、競技を通じて自然と攻撃から身を守るセキュリティ対策の知識が身につくよう工夫されている。

20130224_seccon_037.jpg
熱戦を繰り広げたSECCONの様子

しかし、セキュリティ人材の育成はあくまでもひとつの側面に過ぎない。むしろ「CTF」は、知識を駆使して問題を解くことや、他参加者と勝敗を争う「競技性」にこそ本質があり、大会関係者も大切にしている部分だ。

SECCON実行委員を務める根津研介氏は、「ウルトラクイズの問題がセキュリティ分野に置き換わったり、ロボコンのロボットがサーバに置き換わったものと考えてもらえればわかりやすい」と説明する。

同氏は「CTFについて人材育成の面から注目されることも多いが、むしろ技術を争う競技として楽しんでもらいたい」とし、「CTF競技を通じて学んだ知識や経験は、セキュリティ分野のエンジニアに限らず、さまざまな分野で役に立つ」と競技の魅力を語る。

(武山知裕/Security NEXT - 2013/03/15 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

先週注目された記事(2024年3月17日〜2024年3月23日)
政府や独法関係者対象にCTFコンテスト「NISC-CTF」を開催
アジア地域の若年層向けCTF大会「ACSC 2024」が3月下旬に開催
「SECCON CTF 2023」が開催 - 米韓混合チームが優勝
まもなく「SECCON 2023電脳会議」が開催 - 事前登録を受付中
「CODE BLUE 2023」のタイムテーブル - 脆弱性関連の講演充実
「SECCON CTF 2023」の予選参加登録がスタート - 週末開催へ
NEC、学生向けにオンラインCTFを開催 - 従業員も参加、交流会も
「SECCON CTF 2023」決勝は12月に都内で - 予選は9月を計画
セキュリティ分野の総務大臣奨励賞を発表 - 早大教授の森達哉氏ら受賞