注目集まる「CTF競技」 - 磨かれる「問題解決能力」
園田氏によれば、2010年のキャンプ時に、演習内容が身についているか試す目的で開催したところ、実戦を通じて不足する技術が明確になったり、ゲーム的な要素でモチベーションが向上するなど、高い学習効果にも手応えを感じたという。
しかしながら、競技に興味を持ち、続けていきたいと考えても、国内大会は少ない。いきなり海外大会へ出場しなければならず、敷居が高い状態だった。また「セキュリティキャンプ」参加者以外にも競技へ関心を持つ人もおり、業界関係者が集まって同コンテストが誕生した。
日本には、世界的に活躍するCTFチーム「sutegoma2」も存在するが、全般としては競技そのものへの経験が少ない。現在の「SECCON」の出題レベルはそれほど高いものではないが、今後レベルを高めていき、日本をCTFの常勝国に育てていきたいと園田氏は語る。
セキュリティ分野の人材不足が指摘されており、政府も重要課題と捉えていることから、「CTF」がセキュリティ人材の育成面から注目されることも少なくない。たしかにCTFでは攻撃者の視点を理解することで、脅威の怖ろしさやセキュリティの重要性を実感できる。
(武山知裕/Security NEXT - 2013/03/15 )
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