メール感染型マルウェア「Bredolab」の割合が上昇 - シマンテック調査
シマンテックは、6月に同社が検知したウイルスやスパムの状況について取りまとめた。ポリモーフィック型マルウェアの割合が上昇している。
レポートによれば、6月に同社では、マルウェアやスパイウェア、アドウェアなどをホストするウェブサイトを、1日平均2106件検知。大幅増を記録した前月から一転し、51.7ポイントの減少となった。
ウイルスに感染させることを目的としたメールの割合は0.31%で、前月比0.04ポイント減。316.5通に1通の割合で送られていた。そのうち、不正サイトへのリンクを含むメールは27.4%で、前月より1.2ポイント下回った。
メール感染型マルウェアでもっとも多く検知したのは「W32/Bredolab.gen!eml.k」で全体の17.43%を占める。次に多かったマルウェアも「Bredolab」の亜種だった。
同マルウェアは、自身を変化させてセキュリティ対策ソフトの検知を回避するポリモーフィック型マルウェアで、同ファミリーが全体に占める割合が前月の18.4%から36.2%に上昇している。
スパムメールの割合は全流通メールの66.8%で、前月より1ポイント縮小した。2011年下半期から、スパム流通量の緩やかな減少が継続している。一方、フィッシングメールの割合は0.21%で、前月を0.04ポイント上回った
国内の状況を見ると、ウイルス感染メールは2372.8通に1通、フィッシングメールは8005.7通に1通と、世界平均を大きく下回る水準となっている。スパムの割合は63.4%で、世界水準よりやや低い状況だった。
(Security NEXT - 2012/07/18 )
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