Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

PASMOの履歴照会サービスは終了へ - セキュリティ上の懸念を払拭できず

ICカード乗車券「PASMO」のサービスを展開するPASMO協議会およびパスモは、3月より一時停止していた利用履歴照会サービスに関し、安全性の確保が難しいとして終了することを明らかにした。

今回終了となるのは、「記名PASMO」および「PASMO定期券」向けに提供している「マイページ・PASMO履歴照会サービス」。3カ月前までの残額履歴をウェブサイト上で確認できる。

同サービスでは、認証にカード裏面の「PASMOカード番号」とカード購入時に登録した「氏名」「生年月日」「電話番号」を利用。いずれも本人以外が知りうる可能性もあり、第三者によって履歴を閲覧されるおそれがあるとの一部批判を受け、両社は3月1日よりサービスを一時停止して調査を行っていた。

両社は、昨今のSNSの普及などにより、登録情報やカード番号を第三者が知り得る社会環境になっているとし、現状の本人確認方法では、リスクを完全に排除することは難しいと判断。サービスの終了を決定した。

残額履歴については、駅やバス営業所などで直近20件が印字できるサービスを引き続き提供する。また履歴郵送サービスについては、6月30日消印分で終了する。

(Security NEXT - 2012/05/21 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

地域電子商品券「はばタンPay+」サイトで不具合、個人情報流出 - 兵庫県
三井ショッピングパーク会員サイトで不正ログイン被害を確認
講座申込ページで設定ミス、申込者情報が流出 - 横須賀市
介護保険料納入通知書の説明書類に無関係の個人情報 - 京丹後市
個人情報が外部から閲覧可能に、権限変更漏れで - クマ財団
帳票を箱ごと紛失、本部保管移行時に判明 - 群馬銀
ネットバンク不正送金被害が大幅減 - 平均被害額は高水準
ポケモングッズ通販に不正ログイン - 会員情報の改ざんも
野生イノシシ検査結果ファイルに個人情報、削除せず送信 - 静岡県
約700件のアカウントで不正ログイン被害、ポイント不正利用も - PinT