請求画面表示する「ワンクリウェア」で逮捕者
京都府警は、ウイルスを利用して画面上にアダルトサイトの料金請求画面を表示させていた広告会社役員ら6人を、不正指令電磁的記録供用の容疑で逮捕した。
ウェブサイト上で「動画再生」などと書かれたボタンをクリックさせたユーザーに、金銭を請求する画面を表示させる不正プログラムを動作させた疑いが持たれているもの。関連サイト数は118件、被害額は少なくとも1200万円に上るとみられている。
プログラムの解析など捜査に協力したトレンドマイクロは、こうした詐欺で用いられる「ワンクリウェア」などと呼ばれるウイルスが多く出回っていると指摘。
ファイルの中身を容易に変更できるため、セキュリティ対策ソフトに検出されるか確認した上で配布することができ、従来の定義ファイルによる検知では対応が難しい現状だという。
クラウドやレピュテーションといったあらたな技術で対抗するなど「いたちごっこ」の状態が生まれているとして、今回のような攻撃者の検挙が、あらたな攻撃発生の抑止力となり、問題解決につながることへの期待感を示している。
(Security NEXT - 2012/01/19 )
ツイート
関連リンク
PR
関連記事
「偽警告」相談が半減するも油断禁物 - 引き続きサポート詐欺に警戒を
「サポート詐欺」の相談が3割増 - 過去最多を更新
2024年1Qのセキュ相談、「サポート詐欺」「不正ログイン」が過去最多
セキュリティ相談、前四半期比46.9%増 - 「偽警告」が倍増
「セキュリティ10大脅威2024」 - 個人の脅威は順位表示を廃止
3Qのセキュ相談、前四半期比約27%減 - 「不正ログイン」は過去最多
2Qのセキュ相談、前四半期比約12%増 - 「偽警告」過去最多
1Qのセキュ相談、前四半期比1割増 - 「偽警告」が大きく増加
2022年4Qのセキュ相談 - 「偽警告」「不正ログイン」関連が増加
「情報セキュリティ10大脅威 2023」 - 組織は「ランサム」が引き続き首位