Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

11月のフィッシング攻撃、前月比約2割増となる2万8365件 - EMCまとめ

EMCジャパンRSA事業本部は、11月に同社が観測したフィッシング攻撃の状況を取りまとめた。前月から約2割増加しており、高い水準で推移している。

111227rs_01.jpg
フィッシング攻撃の推移(グラフ:EMCジャパン)

同社によれば、11月に検知したフィッシング攻撃は2万8365件。前月の2万4019件を大きく上回った。フィッシング攻撃は、9月に過去最悪となる3万8970件へと急激に上昇。翌10月に減少するなど乱高下しているが、2万3097件が検知され、2万件台にはじめて突入した5月以降、増加傾向が続いている。

11月に攻撃を受けたブランド数は、前月より15件増加して313件。約45%のブランドが、1カ月あたり6回以上の攻撃を受けており、特定のブランドに攻撃が集中する状況に変化はななかった。

フィッシング攻撃を受けた回数を国別に見ると、イギリスが51%と半数を超えており、23%で続く米国に2倍以上の差をつけた。8%で南アフリカ、6%でカナダが続いている。

一方、攻撃を受けたブランド数を国別に見ると米国が32%でトップ。イギリスが11%、ブラジルが7%で続いた。フィッシング攻撃のホスト国は、米国が61%と多くを占めた。2位のイギリスは5%で大差が開いている。

(Security NEXT - 2011/12/27 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

2024年1Q、フィッシングサイトが増加 - サイト改ざんやスキャン行為は減少
フィッシングURLが前月比約84%増 - 使い捨てURLを悪用
「違法情報」の通報が約28.2%増 - 「犯罪実行者募集」は4000件超
フィッシング報告が前月比約35%減 - 悪用URLは約23%増
1年で不正サイトへのアクセス7億件をブロック - 前年から4割増
2023年の不正アクセス認知件数、前年比2.9倍に急増
J-CSIP、2023年4Qは脅威情報15件を共有 - 巧妙なフィッシングの報告も
1月のフィッシング、独自ドメイン使用する送信元メアドが増加
「セキュリティ10大脅威2024」 - 個人の脅威は順位表示を廃止
「フィッシング詐欺」、1年に3回も被害あったケースも