「Autorun」や「Conficker」など古参ウイルスが依然上位 - ESETレポート
キヤノンITソリューションズは、ESETが2月にマルウェアの追跡システム「ThreatSense.Net」で検知したマルウェアの状況について発表した。
マルウェアランキングの上位に大きな変動はなく、1位は前回2位だった「INF/Autorun」で全体の5.53%を占めた。2位は前回トップだった「Win32/Conficker」で、割合は前回の5.38%から3.78%に後退している。
同ウイルスについては、検出数に減少傾向が見られるが、命名規則と統計の測定方法を変更した影響によるもので、実際に検出数が大幅に減少したわけではないとESETでは説明している。
3位以下も小幅な変動にとどまっているが、そのなかで唯一目立った動きを見せたのは「Java/TrojanDownloader.OpenStream」で、前回35位から7位に浮上した。ネット上からほかのマルウェアをダウンロードさせるトロイの木馬で、全体の1.02%を占めた。
また2月は、アイルランドにおいて大手銀行を騙ったフィッシング詐欺が発生しているほか、インターネットラジオ「BBC6」のサイトが改ざんされウイルス感染の踏み台にされたケースや、化粧品メーカー「Lush」が不正アクセスにより顧客情報が盗まれた事件なども発生しているという。
同社が発表したマルウェアのトップ10は以下のとおり。
1位:INF/Autorun
2位:Win32/Conficker
3位:Win32/PSW.OnLineGames
4位:Win32/Sality
5位:INF/Conficker
6位:Win32/Tifaut.C
7位:Java/TrojanDownloader.OpenStream
8位:Win32/Spy.Ursnif.A
9位:HTML/ScrInject.B
10位:Win32/Bflient.K
(Security NEXT - 2011/03/25 )
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