一太郎脆弱性、トレンドマイクロは9月にゼロデイ攻撃を確認
トレンドマイクロは、11月4日にアップデートが公開された一太郎の脆弱性について、ゼロデイ攻撃を確認していたことを明らかにした。
同社では9月13日以降、当時未公開だった脆弱性を悪用し、感染PC上でファイルを作成、実行する細工された一太郎ファイルを観測しており、脆弱性「CVE-2010-3915」を利用するものを「TROJ_TARODRP.SM」、脆弱性「CVE-2010-3916」を攻撃するものを「TROJ_TARODROP.BZ」をとして対応したという。
「TROJ_TARODRP.SM」では、メールの添付ファイルやウェブサイト経由で感染してドロッパー型トロイの木馬「TROJ_DROPPER.QVA」を作成。さらにバックドア「BKDR_GOLPECO.A」を生成し、外部のサーバへ接続して命令へ待機する。同時に、システム情報など感染コンピュータ上の情報がリモートサーバに送信していた。また「TROJ_TARODROP.BZ」では異なるマルウェアが設置され、同様の攻撃が行われていた。
すでにジャストシステムからアップデートモジュールの提供が開始されているが、今後アップデートを適用していないユーザーを対象とした攻撃が行われている可能性があるとして、トレンドマイクロでは注意を呼びかけている。
(Security NEXT - 2010/11/05 )
ツイート
関連リンク
PR
関連記事
先週注目された記事(2025年11月9日〜2025年11月15日)
Samsung製端末、ゼロデイ攻撃の標的に - 商用レベルスパイウェアを悪用か
「Cisco ASA/FTD」脆弱性がDoS攻撃の標的に - 修正を再度呼びかけ
先週注目された記事(2025年10月12日〜2025年10月18日)
MS、10月の月例パッチを公開 - ゼロデイ脆弱性3件に対応
「FortiOS」で複数脆弱性を解消 - 8月に緩和策講じたゼロデイ脆弱性も修正
米当局、「Zimbra」の脆弱性に注意喚起 - 軍関係狙うゼロデイ攻撃も
米当局、「Grafana」の既知脆弱性に対する攻撃に注意喚起
「Oracle E-Business Suite」が標的に - 更新や侵害状況の確認を
先週注目された記事(2025年9月28日〜2025年10月4日)
