Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

10月の月例セキュリティパッチは過去最多となる16件 - ゼロデイ攻撃にも対応

続いて深刻度が「重要」とされるプログラムは10件。「MS10-072」は、「SafeHTML」におけるサニタイズ処理の脆弱性を解決するプログラム。機能する悪用コードが30日以内に登場する見込みは低いとされているが、今回解消した脆弱性2件のうち、1件がすでに公開されている。

「MS10-073」は、コンピュータへログオンし、細工をしたアプリケーションを実行することで特権が昇格されるおそれがある「Windowsカーネルモードドライバ」の脆弱性に対する修正。3件の脆弱性が公開されており、キーボードレイアウトの脆弱性についてはワーム「Stuxnet」の亜種で悪用が確認されている。

「OpenTypeフォント」のドライバに含まれる脆弱性を解消するパッチ「MS10-078」では、細工されたフォントをアプリケーションで表示した場合に特権の昇格が生じる不具合を解消した。

「MS10-081」では「Windowsコモンコントロールライブラリ」の問題を解決。「SVGビューワ」を組み込んだブラウザで特殊なウェブサイトを表示した場合、ヒープオーバーフローが発生してリモートでコードが実行される脆弱性に対応した。サードパーティのアプリケーションのみ影響を受け、同社アプリケーションでは影響を受けないという。

(Security NEXT - 2010/10/13 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

組織の「ネット玄関口」狙う攻撃に注意 - 可視化や脆弱性対策の徹底を
Apple、「iOS 26.1」「iPadOS 26.1」を公開 - 56件の脆弱性を解消
Apple、脆弱性を修正した「iOS 18.7.2」「iPadOS 18.7.2」を公開
「Django」にSQLiやDoS脆弱性 - 修正版をリリース
「Dell CloudLink」に複数脆弱性 - 重要度「クリティカル」
「MS Edge」にセキュリティアップデート - 独自修正も
Apple、「macOS Tahoe 26.1」をリリース - 脆弱性105件を修正
「Cisco ASA/FTD」脆弱性がDoS攻撃の標的に - 修正を再度呼びかけ
「React Native CLI」に脆弱性 - 外部よりコマンド実行のおそれ
コンタクトセンター向け製品「Cisco Unified CCX」に深刻な脆弱性