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Android環境を標的にしたマルウェアが登場 - Dr.Webレポート

ネットフォレストは、同社が取り扱うDoctor Webが観測した8月のウイルスやスパムの動向について発表した。

8月にDoctor Web製品がメールサーバ上で検知したマルウェアは、全メールの0.01%にあたる180万4893件。ユーザーPC上のファイルから検出されたマルウェア感染ファイルは1239万8403件で、全ファイルの0.02%に上るという。

8月にDoctor Webでは、Androidを搭載した端末に感染し、勝手に有料SMSを送信するマルウェア「Android.MobileSpy」や「Android.SmsSend.1」などを確認。ゲームやスクリーンセーバー、無料のツールなどを装ってユーザーを騙し、インストールさせる手口が多かった。

64ビット版Windowsのシステムに感染するルートキット「BackDoor.Tdss」のあらたな亜種を検知したほか、「ICQ」や「FaceBook」 のアドレス帳に登録された宛先にマルウェアが送付されるという攻撃も発生している。同社がまとめたウイルスの検出状況は以下のとおり。

メールサーバ上の検出ウイルスランキング

1位:Trojan.DownLoad.41551
2位:Trojan.Packed.20312
3位:Trojan.DownLoad1.58681
4位:Trojan.Oficla.zip
5位:Win32.Virut
6位:Trojan.Packed.20878
7位:Trojan.PWS.Panda.114
8位:Win32.HLLM.Netsky.18401
9位:Trojan.Oficla.38
10位:Trojan.DownLoader1.17157

ユーザーPC上の検出ウイルスランキング

1位:Exploit.Cpllnk
2位:Trojan.WinSpy.921
3位:ACAD.Pasdoc
4位:Win32.HLLM.Dref
5位:Trojan.Packed.19647
6位:Win32.HLLP.Neshta
7位:Trojan.WinSpy.922
8位:Win32.Antidot.1
9位:Win32.HLLP.PissOff.36864
10位:Win32.HLLW.Gavir.ini

(Security NEXT - 2010/09/09 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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