IPA、2009年の脆弱性攻撃に関する報告書などを公開
情報処理推進機構(IPA)は、2010年に発生した標的型攻撃や、2009年の脆弱性攻撃に関する最終報告書など調査資料2件を公表した。
「脆弱性を狙った脅威の分析と対策について Vol.4」では、同機構が設置する「不審メール110番」へ2010年3月に寄せられた標的型攻撃を解析した。フリーメールから送信され、流暢な日本語や中国語OSで作成されているなど同機構の前回調査「同Vol.3」で分析した攻撃と共通点が見られたという。
一方で2006年5月に発見された「Word」の脆弱性が悪用されるなど、ゼロデイ攻撃だった「同Vol.3」と対象的な面も明らかになっている。同機構では、アップデートが行っていないユーザーが一定規模で存在しており、未解決の脆弱性だけでなく、古い脆弱性も引き続き悪用されていると指摘している。
また「2009年度脆弱性を利用した新たなる脅威の分析による調査 最終報告書」では、「脆弱性を利用した攻撃」に着目。攻撃経路といった攻撃の動向や、利用されたマルウェアの挙動、悪用された脆弱性について細かく分析しており、「同Vol.3」「Vol.4」で扱った攻撃に関連したマルウェアも含め、攻撃手法についてまとめた。検知や対策方法についても収録した。
(Security NEXT - 2010/07/30 )
ツイート
関連リンク
PR
関連記事
ルータOS「OpenWrt」に脆弱性 - 修正版がリリース
「Karmada Dashboard」に深刻な脆弱性 - 修正版が公開
「Apache Tomcat」に複数脆弱性 - 10月のアップデートで修正済み
地域電子商品券「はばタンPay+」サイトで不具合、個人情報流出 - 兵庫県
MS、「Windows Server」向けに定例外パッチ - 米当局が悪用確認
Dellストレージ管理製品に認証回避の脆弱性 - アップデートで修正
前月の更新で「Bamboo」「Jira」など脆弱性14件を修正 - Atlassian
シークレット管理ツール「HashiCorp Vault」に複数の脆弱性
アイ・オー製NAS管理アプリに権限昇格の脆弱性
コンテナ保護基盤「NeuVector」に複数脆弱性 - 「クリティカル」も
