被害さえも「ブラックボックス化」するサイバー攻撃
2009年10月以降、ウェブサイトが外部より不正アクセスを受け、不正なコードが埋め込まれる被害が多発している。2010年に入ってからも傾向は変わっておらず、その被害が収束する様子は見えてこない。
攻撃の流れとしては、「正規サイトの改ざん」され「利用者へウイルスが感染」する。さらに「利用者の管理しているウェブサイトが改ざん」が発生、あらたな感染者を生み出すもので、このサイクルがまわり続けている。
呼び方はセキュリティベンダーによってさまざまだが、2009年10月以降の攻撃全般は「Gumblar亜種」と呼ばれることが多い。
改ざん状況について分析結果を発表したセキュリティベンダーのKaspersky Labs Japanでは、12月21日に登場したウイルスを10月以降に発生しているウイルスとは攻撃の傾向が異なるとして「Pegel」と名付けており、発生以降国内で380件以上の被害を確認したことを先日明らかにしている。
(Security NEXT - 2010/03/01 )
ツイート
PR
関連記事
ゼロデイ攻撃は8カ月以上前 - 「Active! mail」脆弱性の影響拡大に懸念
「Erlang/OTP」脆弱性、一部Cisco製品で影響が判明
スポーツグッズ通販サイトで個人情報流出か - 不正プログラムや改ざんを確認
「ActiveMQ NMS OpenWire Client」にRCE脆弱性 - 修正版が公開
「GitHub Enterprise Server」に複数脆弱性 - アップデートで修正
NVIDIA製GPUドライバに複数の脆弱性 - 権限昇格やDoSのおそれ
トレンドの法人向け複数製品に脆弱性 - アップデートで修正
国内インシデント、前四半期比9.4%増 - サイト改ざんが1.8倍
「Erlang/OTP」に深刻なRCE脆弱性 - 概念実証コードも公開済み
「GitLab」に5件の脆弱性 - 最新パッチで修正