Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

なぜ、名だたる大手企業のサイトが「Gumblar」で改ざんされたのか

2009年10月ごろからウェブサイトの改ざん被害が相次いでいる。原因はウイルス「Gumblar」によるものだ。

感染拡大の傾向を受けて、年末にも関係各所より注意喚起が行われたが、その後も大手企業の被害が次々と明らかとなり、年明け後に一般紙が大々的に報じた。上場企業をはじめ、大手企業はセキュリティ対策を牽引しているはずだが、なぜ改ざんに至ったのか。被害拡大には別の理由がある。

改ざんの事例を見てみると、大手企業がメインで運用するコーポレートサイト全体が被害に遭ったというケースは意外に少ない。改ざんされたサイトの多くは、採用や独自企画など、コーポレートサイトとは別に立てたサーバで運用されており、外部へ委託先していたケースも目立った。

組織が大きくなれば、マーケティング戦略から部署単位はもちろん、それこそ製品や企画単位でウェブサイトを構築することも少なくない。企画に応じて独自ドメインを取得したり、外部企業へ運用を委託することもしばしばだ。

(Security NEXT - 2010/01/08 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

公式Xアカウントが乗っ取り被害 - メガネの愛眼
求職情報サイトで遠隔操作やデータ取得の形跡 - 日刊工業新聞
神戸市、個人情報の不正操作で職員処分 - 保険料増額の通知から発覚
サイトに不正アクセス、テスト環境でPW窃取される - 日水コン
福井県の味噌蔵通販サイトに不正アクセス - 個人情報流出のおそれ
警察庁、サイバー被害のオンライン通報窓口を設置 - 相談なども対応
サイト改ざんで別サイトへ誘導 - 聖マリアンナ医科大東横病院
2023年の不正アクセス認知件数、前年比2.9倍に急増
学生服通販サイトの旧サイトに不正アクセス - クレカ情報流出の可能性
発覚2カ月前にもマルウェア実行の痕跡、情報流出は否定 - こころネット